1. これだけは抑えておきたい!アクセス解析基本の「き」

これだけは抑えておきたい!アクセス解析基本の「き」

  1. 目次
  2. 1 アクセス解析とは?
    1. 1.1 要するにアクセス解析ってこんなこと
    2. 1.2 なんでアクセス解析が必要?
  3. 2 アクセス解析ツール
    1. 2.1 GoogleAnalytics
  4. 3 どこをみればいいの?アクセスアップのためのポイントは?
    1. 3.1 PV、セッション数、ユーザ数って何?
    2. 3.2 人気ページ
    3. 3.3 直帰率
    4. 3.4 もう1ページ見させるには?
    5. 3.5 入口ページは?
    6. 3.6 離脱ページは?
    7. 3.7 ページのどこがクリックされてる?
    8. 3.8 リピーターと新規訪問者の割合いは?

1 アクセス解析とは?

1.1 要するにアクセス解析ってこんなこと

ウェブのお仕事をして、よく耳にするワードのひとつに「アクセス解析」というのがありますよね?この「アクセス解析」ってどんなものなのかご存知ですか?

「アクセス解析」を簡単に説明すると、「サイトへのアクセスの様子を集計して、それを解析(分析)すること」となります。なんだか、難しそうに聞こえるかもしれませんが、そんなことはありません。
アクセス解析を行うことが「初めて」といわれる方には、確かに取りつきにくい面もあるかもしれませんが、慣れてしまえばさほど理解が難しいことではありません。使い勝手の良いアクセス解析の道具(アプリケーションツール)もいろいろと準備されています。また、それらを使って行う解析の内容にしても、「誰がいつ来店した(ページを見た)か?」とか、「お店の中でどのような商品を見て回っていた(サイトの中のどの商品のページを閲覧した)か?」などであれば、ポチポチっとマウスをクリックするだけで確認できてしまいます。 これだけ簡単であれば、この「アクセス解析」をやらない手はないですよね?

1.2 なんでアクセス解析が必要?

いまどきのウェブ上でのユーザの行動を議論するとき、必ず登場するのがYahoo!JapanやGoogleといった検索エンジンです。
実際、私も何かを調べるときには、それらの検索エンジンで検索を行い、その結果から自分の興味のあるページを閲覧しています。おそらく多くの方々も同じようなことをされていると思います。でも、実はこの行為は、サイトの運営者からすると少し厄介なことなのです。実は、この行為、「お客さんがいつどこからやってくるのかわからない」ということなんです。
実店舗であれば、お客さんは入口から入ってきて、お店の中をいろいろと見て回ることになりますよね?ところが、前述のように検索結果から訪問するユーザは、サイトの入口であるトップページを見ることなく、検索結果から末端のページへ直接アクセスできてしまうのです。こうなると、ユーザの行動をトレースするのは至難の業となってしまいます。だからこそ、ユーザの行動をしっかりと把握するためにアクセス解析をする必要があるのです。

2 アクセス解析ツール

2.1 GoogleAnalytics

GoogleAnalyticsは、アメリカのGoogle社の提供する無料のアクセス解析サービスです。いま、世の中でも最も簡単で高機能なアクセス解析ツールといっても過言でないでしょう(もっとも、一部の機能は、Webマスターツールと連動されていますが)。 GoogleAnaliticsでは、月間500万PVのアクセス解析をおこなえますので、一般的なウェブサイトであれば全く問題なく活用できます。解析結果は、グラフィカルに表示されますので直感的にもわかりやすくなっています(重要な値はきちんと数値としても表示してくれます)。よく使う解析項目についてはお好みでまとめることもできますので、手早く結果を確認できます。

GoogleAnalyticsを使うためには、ほんの少しの簡単な作業が必要です。まずはGoogleアカウントを取得し、GoogleAnalyticsの利用の申し込みをします。次に自分のウェブページに専用のコードを埋め込みます。Googleアカウントの取得は、以下のGoogleのサイトで行います。

http://accounts.google.co.jp/(外部サイトに遷移します)

Googleアカウントを手に入れたら、続けてGoogleAnalyticsの利用の申し込みを進めてください。 利用の申し込みが終了したら、次はいよいよ専用コードの埋め込みです。GoogleAnalyticsから専用のコード(トラッキングコード)を発行できますので、そのコードを解析したい全てのページに張り付けてください。すべてのページに張り付けれたらアクセス解析の準備は終了です。 あとは、トラッキングコードの貼り付けられたページをウェブページとして公開すれば、あなたは何もしなくても、あとはGoogleAnalyticsがしっかりと情報を集めてくれます。

3 どこをみればいいの?アクセスアップのためのポイントは?

3.1 PV、セッション数、ユーザ数って何?

GoogleAnaliticsの解析結果を見るときに、よく間違われやすいのが、ページビュー数、セッション数、ユニークユーザ数ではないでしょうか?あなたは、はっきりとその違いを言えますか?簡単に言うとそれぞれ次のように言えます。

ページビュー数:
ユーザが何ページ見たのかの合計。同じユーザ(訪問者)が何度も同じページを見れば、見た回数だけページビューはカウントアップされます。
セッション数:
ユーザがサイトを訪問した回数を表します。訪問してから退去するまでの一連の動作で1回と数えられます。1回の訪問で複数回のページを閲覧してもセッション数は1となります。
ユニークユーザ数:
サイトを訪問した訪問者の数となります。訪問数との違いは、同じ人が複数回サイトを訪問しても、ユニークユーザ数は1(セッション数は訪問した回数だけカウントされます)となる点です。

これらの数値については、とにかく多いほうが良いですね。サイトに来てくれるユーザは多いほうが良いですよね?1日に1回来てくれるよりも、2回、3回と何度でも来てほしいですよね?1回来てくれた時には、いろんなページを見て回ってほしいですよね? アクセス解析の基本は、この3つの数値の改善から始まるといってよいのかもしれません。

3.2 人気ページ

GoogleAnalyticsを利用すると簡単に人気のあるページを確認することができます。実は、自分のサイトで人気のあるページを知っておくことはとっても重要なことなんです。なぜ重要かというと、「ユーザの興味を知ることができるから」という理由と、もう一つ、「アクセスアップのための細工をするページの候補となるから」なんです。そこそこアクセスのあるサイトの場合、サイト内のページ数もそれなりにあるものです。それらすべてのページにアクセスアップの細工を施すとなると…。まして、短期間でその作業を終えなければならないような場合には…。たいへんですよね。このようなときに、人気のあるページがはっきりと分かっていれば、それらのページに細工を施すことから作業を始めれば効果的に成果を得ることができます。

最後に、この人気のページは、季節によっても変動するようなものですので、比較的小まめに確認しておくことお勧めしておきます。

3.3 直帰率

せっかく自分のサイトに来てくれたユーザが、すぐにサイトから立ち去ってしまっている。こんな悲しいことはありませんよね?実際どれくらいのユーザがそのような行動をとっているのかを確認できる指標が、直帰率です。直帰率はサイト全体でも確認することができますし、各ページ毎でも確認することができます。

直帰率はサイトの種別によって、その数値はいろいろと変わってきます。例えば、総合通販の場合であれば30%程度、家電通販であれば35%程度、健康食品系のサイトであれば50%弱といった感じです。できれば、これらの数値よりも低い直帰率となるよう、サイトに工夫を凝らしてみてください。

3.4 もう1ページ見させるには?

PVをあげるためには、直帰率を下げるためには、一体どのようなことをすればよいのでしょうか?これは大変難しい問題ですよね。唯一の答えというのは存在しません。ただ、はっきりといえるのは、「ユーザにもう1ページ見てもらえれば数値は改善される」ということです。では、どのようにすれば、ユーザにもう1ページ見せることができるのでしょうか?

よく使われる手法としては、ユーザが見ているページに関連するコンテンツへの導線を設けるという手法です。例えば、大手の通販使途などでもよく見かける「この商品を購入された方は、このような商品もご覧になられています」とか、「この商品を一緒に購入されています」とか書かれたリンク。そのリンクこそが、もう1ページを見せるための工夫なんですね。訪問者は、何らかの興味を持って、あなたのそのページに来たわけですから、そのページの内容に関連する「もう1ページ」をリンクして見せてあげるだけでも効果は上がるでしょう。

3.5 入口ページは?

いまどきのWebアクセスは、TOPページにアクセスが集中するのではなく、末端のページへいきなりアクセスされることも多くあります。これは、それらのページが検索結果にリストされるからです。リストされなくするというのも本末転倒な話ですので、リストされることはそのまま受け入れるしか方法がなさそうです。

では、受け入れたうえで、どのように考えればよいのか…? 入口になってほしいページからユーザは入って来てくれていますか?そのページの直帰率は?もし数値が悪いようであれば、すぐにページの改善をお勧めします。 入口にするつもりもないようなページから、多くのユーザが入ってきていませんか?もしそうであればそのページに一気にユーザを囲い込んでみましょう。 どうです?入口ページを確認するだけで、あなたのし後はまだまだ改善されますよね? ちなみにですが、TOPページが入口ページとなるのはアクセス全体の30%程度といわれています。もちろん、サイトの特性によってばらつきはあるかと思われます。あなたのサイトでは如何ですか?

3.6 離脱ページは?

離脱ページとは、ユーザがサイト内で最後に見たページのことです。そのページを見てサイトから離脱したという感じですね。もちろんすべてのページから離脱させないなんてことはできませんから、必ず離脱ページというのは存在します。

問題なのは、ユーザが離脱したページが、あなたの考える「ユーザが離脱するページ」なのか?ということです。例えば、あなたのサイトが通販サイトであったとします。この場合、ユーザが何かの買い物をしたとして、購入の完了をユーザに知らせるページ(所謂、Thanksページ)が表示されるでしょう。このようなページの離脱率が高くても何ら問題はないのです。でも、もし、購入途中のページ、例えば住所の入力ページなどで、離脱が頻繁に起こっているとしたら、これは大問題です。もしそのような状況が見られるのであれば早急に対策をしなければならないでしょう。対策は様々考えられます。簡単に考えても、デザインを見直したり、ユーザフレンドリなインターフェースへの変更や、入力サポート機能を加えたり等の愛作が考えられます。

3.7 ページのどこがクリックされてる?

ページのどの部分がクリックされているのかを知ることも重要な要素となります。一般に、ページ上部のほうがクリックされる率は高いというデータもあります。あなたのサイトではどうですか?ユーザに訴求したいコンテンツはなるべくページの上部へ移動させるようにしてください。

3.8 リピーターと新規訪問者の割合いは?

あなたのサイトへの訪問者の質をご存知ですか?ここでいう質とは、新規訪問者か、リピーターかということです。一般的に、新規訪問者とリピーターの割合は、50%対50%程度といわれています。ただ、サイトの特性によってこの割合は変わってきます。例えば、物販サイトなどでは新規訪問者の割合は大きく増え70%前後になってきます。

あなたのサイトの一般的な新規訪問者とリピーターの割合を理解すれば、不足しているユーザ層を伸ばす手立てを案外簡単に見つけだすことができるかもしれません。

また、もう一歩踏み込んでリピーターの質(ほんの数回訪問したリピーターなのか?数十回も訪問してくれているリピーターなのか?)にも目を向けてむけてください。質の良いサイトでは、ヘビーリピーターの群が存在するものです。もしあなたのサイトにそのような群が存在しないようであれば、まずはそのような群を作り出すことから始めてみてください。

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