1. ターゲットにマッチしてる?結果につながる広告の出し方とは

ターゲットにマッチしてる?結果につながる広告の出し方とは

  1. 目次
  2. 1 はじめに
  3. 2 まずは目的を設定しよう
  4. 3 ユーザーの興味・関心度別 インターネット広告手法
    1. 3.1 純広告
    2. 3.2 記事広告
    3. 3.3 動画広告
    4. 3.4 興味関心連動型広告
    5. 3.5 アフィリエイト広告
    6. 3.6 SNS広告
    7. 3.7 リスティング広告
    8. 3.8 リマーケティング広告
    9. 3.9 メール広告
  5. 4 まとめ

1 はじめに

Webサイトに人を集めたい。Webサイトを運営する方ならだれもが持っている願望ではないでしょうか。

Webサイトへの集客方法としてはSEOソーシャルメディアの活用など様々な方法がありますが、今回は費用がかかる分ちょっぴり敷居が高い(?)インターネット広告に注目してみました。

ひとくちにインターネット広告と言っても、リスティング広告やアフィリエイト、リマーケティング広告等々…さまざまなタイプのインターネット広告があり、それぞれ集客するのに得意なユーザのタイプが違います。

インターネット広告を利用しているけど、費用の割に集客効果がイマイチ…なんて方は、もしかすると利用している広告があなたの商品やサービスのターゲットユーザーにマッチしていないからかも…。

せっかくお金を出して広告を出すなら、ターゲットに合った広告を選びたいですよね!そんな訳で、ユーザーを4つに分類し、それぞれにどんなインターネット広告が適しているか、考えてみました。

2 まずは目的を設定しよう

インターネット広告を始めるにあたって、まずはなぜ広告を始めるのか、その目的を考えることが大事です。目的によってターゲットにすべきユーザーが変わるからです。例えば認知度アップが目的であれば、既にあなたの商品やサービスのことを知っている顧客やリピーターに広告を出しても意味がないですよね?まだあなたの商品やサービスの存在を知らない人に広告を見てもらう必要があります。

商品やサービスに対する興味・関心の度合いによってユーザーを4つのタイプ(無関心層・潜在層・顕在層・顧客)に分けたのが下図です。図の上層に当たるユーザー(興味・関心度合いが高い)ほど広告からの購入・リピーター化の見込みがありますが、図の下層に当たるユーザー(興味・関心度合いが低い)だとそういった期待が少なくなります。

ユーザー層の図

3 ユーザーの興味・関心度別 インターネット広告手法

先述した4つのタイプ別に適しているであろうインターネット広告を表にまとめてみました。

広告タイプ/ユーザーのタイプ 無関心層 潜在層 顕在層 顧客
純広告
記事広告
動画広告
興味関心連動型広告
アフィリエイト広告
SNS広告
リスティング広告
リマーケティング広告
メール広告

無関心層のユーザーに対しては、まずは知ってもらうことが大事ですので、リーチが大きい広告を使うのが効果的でしょう。
潜在層のユーザーに対してはどれだけ自社の商品・サービスに興味がありそうなユーザーにリーチできるかということが肝になります。また、想定したユーザーが顧客になりえるかの検証は欠かせません。
顕在層は、ある程度自分の欲しい商品・サービスがはっきりしていて、それらに関するキーワードで検索を行うことが考えられるため、リスティング広告が費用対効果が高いと思われます。また、リスティング広告で購入まで至らなかったユーザーへの再アプローチとしてリマーケティング広告を併用するとより効果が高いでしょう。
顧客層に対しては、一度購入まで至っているということで、購入までのハードルが他の層より低いと考えられます。興味・関心にマッチした内容の広告であれば、高い成果が期待できると考えられます。

以下で広告ごとの概要と特徴をご紹介していきます。

3.1 純広告

純広告は、広告主がWebサイトの広告枠を買い付けて、バナーやテキストなどの広告を掲載するものです。期間で買い付ける形式や、クリック数、表示(インプレッション)数で買い付ける形式などさまざまな形態があります。
ポータルサイトなどページビューが多いWebサイトに広告を出すことで、商品・サービスに対して未だ関心を持っていない、商品・サービスを知らないであろう多くのユーザーにリーチすることができます。

<代表的な純広告>

Yahoo! JAPAN ブランドパネル トリプルサイズ キャプチャ

3.2 記事広告

媒体であるWebサイト側に記事を書いてもらい、掲載してもらう広告です。タイアップ広告とも言われます。第三者の視点で商品・サービスの特徴や魅力が記事として掲載されているので、自社による宣伝よりも信頼感が増します。バナー広告等と比べ、圧倒的に内容にボリュームがあるので、商品・サービスへの理解を促進させることができます。
また、媒体Webサイトのユーザー(特にリピーター)はある程度の信頼をWebサイトに持っているので、「このサイトに載っている記事なら大丈夫だろう」というように、信憑性がある記事として読んでもらえます。
ただし、取材やライターとのやりとりが発生するため、掲載までに時間がかかること、費用が高いというデメリットがあります。

<代表的な記事広告>

  • Yahoo!JAPANプロパティタイアップ
    Yahoo!トラベル、Yahoo!BEAUTYなどのサービスページの編集記事と類似した形式で掲載される記事広告です。
    掲載期間は1か月~、価格は300万円~となっています。(参照:Yahoo!JAPAN プレミアム広告商品紹介(PDF)

3.3 動画広告

広告枠に動画を埋め込み広告を配信するものです。ビデオ広告と言われることもあります。ワクワクする・感動的などユーザーの感情に訴えるような見せ方が得意で、認知度アップ、好感度アップにつながることが期待できます。
テレビCMに比べてターゲットの絞り込みや費用対効果の測定が明確にでき、料金もぐっと抑えることができるので近年盛り上がりをみせています。
動画広告の配信手法は「インストリーム広告」と「インディスプレイ広告」という2つの種類に分けることができます。
インストリーム広告とは、Youtubeなどの動画再生サイトで動画の視聴前や途中に流れる広告です。プリロール型動画広告とも言われます。視聴課金の方式をとるものが多いようです。(スキップされたり、途中でブラウザを閉じて広告を中断された場合は課金されない)音声はデフォルトONになっていることが多いです。
インディスプレイ広告とは、Webサイトの広告枠で再生される広告です。広告をクリックすることで動画が流れ始めるものや、自動的に動画が流れるもの等があります。音声はデフォルトOFFになっていることが多いようです。

<代表的な動画広告>

  • True View インストリーム広告
    Youtubeの動画再生前に流れる動画広告です。Youtubeサイト上の他に、Googleディスプレイネットワークの動画・ゲーム・アプリにも掲載されます。ユーザーは一定の秒数経過後、広告をスキップできます。30秒以上もしくは最後まで広告を視聴されると1動画ビューとカウントされます。広告開始にあたって、Adwordsアカウントが必要です。
    True View インストリーム広告 キャプチャ
  • Facebook動画広告(マーケットプレイス動画広告)
    Facebookのニュースフィード上やページ右側の広告枠に表示されます。 趣味・関心や行動、性別、年齢、住所など細かい条件でターゲットを絞り込めるのが特徴です。予算やスケジュールも簡単に設定することができます。クリック課金かインプレッション課金かを選択できます。
  • Yahoo! JAPAN インスクロールアド
    Yahoo!ニュースなどのサービスページ内で、動画の表示領域が50%以上になった時点で広告が流れます。性別や年代などの情報でターゲットの絞り込みが可能です。エリアの絞り込みも可能。視聴課金型で、価格は100万円~となっています。

3.4 興味関心連動型広告(コンテンツ連動型広告・行動ターゲティング広告)

コンテンツ連動型広告(※1)の手法に行動ターゲティング広告(※2)の手法をプラスした広告手法。クリック課金の形式のものが多いようです。検索することなく、Webサイトを閲覧しているだけのユーザーに対して広告の露出ができるので見込み客の発掘につながります。
※1 ページ中のテキスト等からキーワードを抽出し、Webサイトのコンテンツを判断し、コンテンツにマッチしたキーワードの広告を表示する。
※2ユーザーが過去に閲覧したページや検索ワードなど過去の行動履歴をもとにユーザーの興味・関心を推測し、それに関連した広告を表示する。

<代表的な興味関心連動型広告>

  • Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)インタレストマッチ
    ユーザーの興味・関心に関連性の高い広告をYahoo!JAPANのサービスページや提携サイト上の広告枠に表示します。クリック課金型です。
  • Google ディスプレイ ネットワーク
    Googleディスプレイネットワークに含まれるWebサイトに広告を表示します。料金設定は、クリック単価制、インプレッション単価制、コンバージョン単価制の3つの単価制が準備されています。

3.5 アフィリエイト広告(成果報酬型広告)

Webサイトやメールマガジンなどの媒体に広告主のWebサイトなどへのリンクを貼り、そのリンクからのコンバージョンが発生した場合にのみ課金が発生する広告です。商品購入や会員登録など成果が上がってからの広告料の支払いになるため、広告主にとっては効率がよく、リスクが低いというメリットがあります。

3.6 SNS広告

FacebookやTwitterなどのSNSに掲載される広告です。ユーザー間のつながりを利用して広告を表示することで、広告を拡散してもらうことが期待できます。

<代表的なSNS広告>

  • Facebook広告
    13億人を超える人々が利用している(※)ソーシャルメディアであるFacebookのニュースフィード等に広告が掲載されます。ターゲット層を細かく設定することができます。掲載は入札価格により決まります。
    (※Facebook広告より)
  • Twitterプロモ商品
    広告主の商品・サービスに興味・関心がありそうなユーザーに広告主のツイートやアカウントを表示します。ツイートへの反応(リツイートや返信、クリックがあったときなど)があったとき、またはアカウントがフォローされたときのみ料金が発生します。

3.7 リスティング広告(検索連動型広告)

Yahoo!やGoogle等の検索サイトの検索結果画面に、検索キーワードに関連した広告を表示します。クリック課金型であることが多いです。キーワードの入札価格と広告品質によって表示順位が決まります。少ないコストで始めることができますが、ビッグキーワードになると競合が多く、その分入札価格も高くなるので、キーワードの選定を適切に行う必要があります。

<代表的なリスティング広告>

  • スポンサードサーチ
    Yahoo!JAPANの検索結果画面や提携パートナーサイトに検索キーワードに関連した広告を表示します。1クリック1円~のクリック課金型です。
    スポンサードサーチ キャプチャ
  • Google AdWords
    Google検索結果画面やGoogle ディスプレイ ネットワーク上のサイトにユーザーの検索キーワードに関連した広告を表示します。費用はクリック単価制、インプレッション単価制、コンバージョン単価制の3つの単価制から選びます。

3.8 リマーケテイング広告

一度サイトに訪問したことのあるユーザーに再度配信される広告です。ECサイト等の場合、商品を買わずに離脱したユーザーが閲覧していたページや検索キーワード等をもとにそれらに関連する広告を表示します。
たとえば、ユーザーが広告主のECサイトでサンダルを見ます。その後、媒体Webサイトを訪問した際に、広告枠にECサイトで閲覧したサンダルの広告が表示されるといった具合にです。一度は興味を持った商品のため、広告を目にすることで「やっぱりあのサンダルかわいいな…買っちゃおうかな…」等とユーザーの購買意欲を喚起するきっかけになることが期待できます。

また、リマーケティング広告は商品購入に至ったユーザーに対しても効果的です。一度広告主のWebサイトで商品を購入したユーザーは、ある程度の信頼感をサイトに対してもっていると考えられます。初回購入時より購入までのハードルが下がっている可能性が高いため効果的と思われます。

3.9 メール広告

メールマガジンなど商品購入に至ったユーザーや会員登録しているユーザーに対して送られるメールに掲載される広告です。ユーザーの特性や興味・関心にマッチした告知内容を送ることができれば、成果が期待できます。

4 まとめ

広告を出せばそれなりの集客は可能でしょう。ですが、その先の購入・資料請求など結果につながらなくては、あまり意味がありません。広告を無駄にしないためには、ターゲットとなるユーザーを定め、そのターゲットにマッチした広告を利用することが肝です。また、広告を出すだけではなく、効果測定をきちんと行い、運用していくことが大事です。

Webマーケティング