感情を刺激して行動を駆り立てるデザインとは?
1 感情の種類とそれぞれの感情を刺激する方法
さて、突然ですがあたなはポジティブ派ですか?ネガティブ派ですか?感情にはこの2つの側面が大きく影響します。Webサイトにおいても同じことが言え、感情を意識したデザインを取り入れることで、ユーザーの心に訴えることが可能です。
一般的に6種類の代表的な感情として「喜・怒・哀・楽・愛・憎」が総称されることがあります。また、20世紀の傑出した心理学者であるポール・エクマンは「楽しさ、軽蔑、満足、困惑、興奮、罪の意識、功績に基づく自負心、安心、満足感、喜び、罪悪感」と感情を分類しました。
例えばあなたがネットショッピングをする際、何を基準にして買い物をしますか?もちろん値段は重要ですよね。それにクチコミの評価や購入までの手続きのしやすさなども参考にしていることでしょう。ですが、ネットショッピングにおいて最も重要視されていることは「そのサイトが信頼できるかどうか」です。
では、信頼できるサイトはどういったものなのでしょう?また、信頼されるにはどういったことをすれば良いのか考えてみましょう。
- 自己紹介や写真などを、サイトに掲載している
- ターゲットユーザーのことを考え、基本的なデザインのルールに則っている
- 客観的に感じるようなお客様の声などを掲載している
- 住所や電話番号などの連絡先を見やすい場所に公開している
まだまだ沢山ありますが、こういったことを積み重ねていくとこでユーザーは安心し、買い物をしてくれるようになります。信頼を得ることははユーザーを行動させるために重要な感情です。感情は他にも色々ありますので、サイトの目的によって上手く演出しましょう。
2 効果的なコール・トゥ・アクション(CTA)の考え方
Webサイトをデザインする上で、CTA(Call To Action)という言葉を耳にしたことはありませんか?直訳では「実施要請」という意味で、行動のきっかけ、または行動を誘引するものです。例えば商品を売ることを目的としているWebサイトでは、ユーザーに購入ボタンをクリックしてもらい、購入ページへ誘引することがCTA(Call To Action)の役割です。
では、どんなデザインにするとCTAの効果を上げられるのでしょうか?以下のようなポイントに気を付けてデザインしてみましょう。
- 目立つようにボタンを大きく表示する
- ボタンのまわりにスペースをとり、見つけてもらい易くする
- テキストで期間限定など時間的要素を入れてお得感を演出する
- 色は目立つ赤や安心感のある緑が一般的ですが、対照的な色を使うのも効果的
- 有名人や権威のある人に推薦してもらう
- ページを開いたときに表示される場所や各節ごとにボタンを設置する
たったこれだけのことでも効果が充分に得られます。それほどCTA(Call To Action)というのはWebサイトをデザインする上で、重要な役割を持っているのです。
3 色でユーザーの感情を刺激し行動を駆り立てる
私たちの周りには沢山の色がありますが、無意識に影響を受けているのに気付いていますか?赤・橙・黄などの暖色や青・緑・紫などの寒色は普段から身近に感じていると思います。また、白い服を着ると太って見えたり、黒い服を着ると引き締まって見えたりしますよね。Webサイトにおいても同じで、目的によって適切な色を選ぶことでユーザーに影響を与えることができます。
- 赤:
- 元気・興奮など意欲のある色で購買欲を出すのに効果的
- 橙:
- 楽観的で陽気な色、食欲を促進させたりする
- 黄:
- 気分を明るくし集中力を高める、警戒色でもある
- 緑:
- 癒しや協調性など安心や安定を促進する
- 青:
- 冷静さ涼しさ、気分を落ち着かせる作用がある
- 紫:
- 高貴さや上品さを表し、想像力を高める
- 黒:
- 高級感や威厳があるが、死を意味する色でもある
- 白:
- 清潔や純粋、リセットなどの意味もある
上記のようにユーザーの心情を刺激する意味を各色が持っています。また、これらの色を組み合わせることによって違った感情を持たせることも可能です。ユーザーにどのような印象を与えたいか、どう行動させたいのか、しっかりと考えて配色しましょう。
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